私たちが志賀島への移住促進を考えた時にもっとも気になったことは仕事のことでした。
志賀島はとても魅力的な島ではありますが、新規雇用を促すような事業・仕事はなかなかありません。
陸続きの島ですし、電車・バス・船など交通機関はそろっていますので天神や博多といった商業圏への通勤は可能です。(実際に志賀島にもそのような方はいらっしゃいます。)
ただ、せっかく島ぐらしをして頂くのであれば、地域に根ざし、島内に新しい風を吹かせるような方に来て頂けるのが島民・移住希望者双方にとっても喜ばしいことではないかと思ったのです。
そこで私たちは、ただの賃貸住居としての「空家」ではなく、新しい職住一体の形として提供できる空家を貸し出すことにしました。 そしてその空家は、賃貸なのに自由に改装OKで原状回復の必要もありません。
そもそも「職住一体」とは「職場と住居が同じ場所にあること。自営業・農家など。」(大辞林 第三版)ですが、インターネットが発達した現在においては、様々な職業でこの職住一体が可能になるのではないでしょうか?
この地でしかできないサービスも、インターネットを使って遠隔でもできるサービスも、都市に近く、それでいて豊かな自然があるこの島では比較的実現しやすいのではないかと気づいたのです。
たとえば
素材にこだわった
パン屋
志賀島特産品を
つかったビストロ
フリーランス
デザイナー
カメラマン
職住一体の生活には「通勤時間」もありません。
その時間を家族と共に過ごす時間にしたり、より趣味に、仕事にのめりこむ時間にすることだってできます。仕事とプライベートが渾然一体となって「生きる」ということが、もっとリアルに感じられる生活がはじまります。
軒先で遊ぶ子どもの姿を視界にいれつつ仕事をする、その昔当たり前だった生活を、現代の知恵とテクノロジーをプラスして楽しみましょう!