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お大師さま~志賀島版ハロウィン~
2014.05.01
4月29日志賀島ではお大師さまというお祭が開かれました。
どんなお祭りかといいますと。
島内にある十数箇所ある祠(ほこら)を参拝しながら、隣接する住民から駄菓子や果物を振るまわれるというもの。今回は島外からも多くの方が訪れていました。
▲NPO法人志賀島歴史研究会によるお大師さまガイド。
由縁はお大師さまである空海(弘法大師)の命日を供養するために始まった神仏習合のお祭りで、島内すべての祠(ほこら)を回ることで参拝者は功徳(くどく)を積むことができるのだそうです。
▲祠をまわる島民たち。
例えるなら、四国四十八ヶ所を回る、お遍路さんと近年日本でも騒がれているハロウィンを足して割ったようなお祭りといえばわかりやすいでしょうか。
▲駄菓子や飲み物などを振る舞う住民と同級生2。
▲祠をまわる島民たち2。
かつては島の集落(志賀地区、弘地区、勝馬地区)すべてを行脚していたそうですが、現在は各集落内の祠を回るだけで良いとされているそうです。
そして、このお祭りの古くから同級生で回るのが習わしで、思い出話に花を咲かせながら、子ども時代に還り楽しそうにまちを巡る姿がありました。
ここで島の地域コミュニティについて。
島内で完結するコミュニティは大きく4つに分かれます。
・血縁(親戚)を中心にしたコミュニティ。
・町内会など暮らすエリアに地縁コミュニティ。
・漁業や農業など職能をベースにしたコミュニティ。
・最後が前述3つのコミュニティを横断するように形成される同級生コミュニティです。
他の地域でも同窓生は特別な存在ですが志賀島では同級生が様々な地域行事の主役になります。
その1つ島民が総出で参加する島最大のローカルイベント「演芸会」では還暦を迎える同級生が演し物を用意します。このイベントは今月開かれるので後日レポートしまーす。
今回のイベントも同級生で行脚することから、島外に出た人たちもこの日にに合わせて同窓会を開いているそうです。
▲同級生でまわる公民館長(真ん中)
こうした行事によって、同級生コミュニティは継続されると同時に、お寺や神社の祭事も維持されているのでしょう。
それではー。
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