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海の民が「山」を誉めるお祭り
2013.11.15
耳寄りな情報をキャッチ!
山誉祭(やまほめまつり)という、祭りが開催されるそう。
祭りといえば、テキ屋が並ぶ、賑やかな雰囲気を期待し訪れると、地元の人も観光客もいつも変わらず。
開催場所である、神社に近づくと本殿からゴーンッと太鼓が響きます。
社務所で聞くと、「山誉祭りとは志賀海神社で執り行われる神事の一つ。フェスティバルと勘違いして来る不届き者がたまにおる」とお叱り受けながら、色々と教えていただきました。
山誉祭りは大きく2部構成になっていて、前半は社殿で粛々と執り行われます。
最初は祝詞(のりと)を読み上げ、八乙女(やおとめ)が登場し、舞を奉納します。
次に、参列者を代表して、安曇族の末裔・自治会・氏子総代らが玉串を神前に捧げます。
後半は
境内で社人さんにより行われます。
志賀島にある3つの山、勝山・衣笠山(きぬがさやま)・三笠山(みかさやま)の方向へ「あゝらよい山 繁った山」と誉め称えます。
そして、「志賀三社志賀大明神のみちからをもって一匹たりとも逃しはせぬ」の掛け声とともに、鯛を釣りに行く様子を表現し、弓を引いたり、ろを漕いだり、厳かに進み、祭りは終了しました。
そもそも海人族である安曇族や漁師が多く暮らしてきた志賀島でなぜ山を誉めるのか?
祭りが終わった後に権禰宜さんにお話を聞くことに。
「山の恵みは川をつたって海へ流れます。つまり、自然は循環していて、海と山は繋がっている。昔の人は、それを知っていて何千年も前から山を誉めていたのでないでしょうか」とのこと。
古代日本人の神事を脈々と今に残す、山誉祭りは昭和35年に福岡県の無形民俗文化財に指定されたそうです。
ちなみに今回の祭りでは八乙女なのに5人しかいません。理由は世襲により受け継がれてきた八乙女を支える「八乙女の家」が減ったからだそうです。現在テキ屋が並ぶ祭りも、かつては神事として厳粛に執り行われていたように、人口が減る時流の中でこの祭りも形を変えていくのでしょうか。
かつての日本人の価値観が垣間見れる貴重な経験であり、”守る”と”つくる”の狭間で伝統を繋ぐ難しさを考えさせられました。
最後に、このお祭りはと年に2回開催されていて、次回は来年4月15日の種まき期に開催されるそうです。
ぜひお越しあれー。
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