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苗字とライフスタイルの不思議な繋がり

2014.02.14

今週は志賀島、最大の集落である志賀地区から。

古くから残る地域には同じ苗字が多く見られます。

ここ志賀島も同様です。
志賀島で一番大きな集落である志賀地区を歩いてみると表札には坂本さん、折居さん、中西さん、など同じ苗字が並びます。

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▲志賀地区の表札。

さっそく調べてみます。

ハローページ2013年版によると掲載されている志賀地区の世帯数が約250世帯。※実際はもっといます。

そのうち、
坂本姓が48世帯
折居姓が45世帯
上野姓が27世帯
中島姓が25世帯
中西姓が19世帯

その他がマイノリティで高木姓や小林姓などなど。

田舎には同じ名字が並ぶ。ここまではよくある話だと思います。

志賀島で特筆すべきは、苗字からさらに住所や職業までもわかるということです。(本来は住所や職業から苗字がついたので逆ですが、、、あえて。)

現在は護岸工事により、かつての海岸線とはかなり違っていますが、昔は志賀海神社の参道を中心に家屋が並んでいたそうです。

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▲赤い部分が昔の集落。

実際に、古い集落を歩いてみると神社側の山側に坂本姓が並び、海岸線には折居姓・中島姓・上野姓が居を構えています。
そして山側にある家屋には農具が並び、表札の多くが「坂本」です。また海側の家屋には網やトロ箱。つまり漁師が暮らし、玄関には「中西」や「折居」の表札が見られます。つまり坂本さんは農家。中西さんや折居さんは漁師なのです。

漁師は海へ、農家は山へ。海の民と山の民が職能により住み分け、合理的に暮らしています。

表札

▲海岸部には漁師姓が並ぶ。

今では志賀島でも多くの人が都市部で働くために、通勤に時間をかけます。しかし今日、見直されてきているスローな暮らしやエコな住まい方として職住近隣のライフスタイルが志賀島には残っています。

漁村ならではの、人が通れるくらいの細い路地が入り組んだ町並みと一緒に表札を見ながら志賀海神社までの参道沿いを歩いてみてはいかがでしょうか。

(提供元:SHIKANOSHIMA REPUBLIC

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