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トンボロ現象と海の中道(ミチキリ)~島に突入する前に~

2013.10.01

本サイトからの初レポートは、島の手前に広がる海の中道について。

博多湾をぐるりと囲むように大地が広がり、その先で来訪者を迎えるのが志賀島。
海の中道をかっ飛ばし、金印ドッグを食べ、勝馬の海で夕日を眺め、酔いちくれる。

そんな夏のドライブコースとして訪れた人も多いでしょう。

前に広がる、海の中道をレポートします。

右手には玄界灘、左手に博多湾が広がる雄大なロケーションです。

突然ですが、トンボロ現象というのを聞いたことがあるでしょうか?

トンボロ現象とは『潮が干いた時、海が割れ陸地から島へと道ができる現象』のことです。
かの有名なモン・サン=ミシェル(フランス)もトンボロ現象の代表格です。
志賀島の場合、この現象を繰り返す中で堆積した砂が長い時間の中で本土と繋がりました。

昭和7年(1932年)に橋がかけられましたが、それまでは漁船が行来し、人や物資を運んでくれていたそうです。
今でも満潮時には橋がなければ渡ることはできず、ここの一部でこのトンボロ現象を見ることができます。
2013-09-30-16.03.30
▲博多湾方向を望む

2013-09-30-16.03.30
▲玄界灘方向を望む

そして、この道は島民から“道切り”と呼ばれています。その字面通り「途中で切れている道」

道切りとは民俗学用語で、ある領域と領域との境界を指し、疫病や災害から集落を守るための結界を表すものを一般的にそう呼びます。
辻や野良に注連縄(しめなわ)のようなもので結界を表すのが一般的ですが、現在の海の中道(道切り)には見ることはできません。

多くの伝統行事が残る志賀島において、かつての畏怖は意識だけに眠るのか?

次回からはその証を探るため、島内よりレポートします。

トンボロ現象が見れる名所
日本
神奈川県江ノ島
山口県角島
長崎県伊東島
古宇利(こうり)島
海外
モン・サン=ミシェル – フランス
珍島 - 韓国

(提供元:SHIKANOSHIMA REPUBLIC

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